写真集「それでも それでも それでも」 /
[購入]齋藤陽道公式ストア /
出版社:ナナロク社
装丁:祖父江慎+藤井瑶
仕様:A5判変形 並製 184頁 オールカラー
定価:1800円+税
発刊:2017年8月20日
ISBN-13: 978-4904292754
ただ見るだけのことの貧しさを
ぼくはよく知っている。
だからこそ、ぼくは写真をやるうえで
言葉すくなき者の、忘れ去る日常の断面の、
その奥を見ようとしなければならなかった。
あとがき「眼に見えるだけのものの奥へ」より
→全文掲載(ナナロク社 HPへリンク)
雑誌「週刊金曜日」にて、2012年から現在まで続く同名タイトルの連載から
約80作品を著者自ら選出し、書籍化にあたり幾度も加筆・修正を行いました。
その言葉は、写真を説明するものではなく、
「忘れ去る日常の断片の、その奥を見ようと」し続ける、
齋藤の写真論でもあり、日々の記録でもあります。
書き下ろしによる長文のあとがき「眼に見えるだけのものの奥へ」では、
聴覚障害をもつ齋藤の幼少期の忘れがたい記憶や、友人家族からの手紙など、印象的なエピソードによって、
本書タイトルに込めた想いが描かれています。
ブックデザインは、良書を生み続けるコズフィッシュの祖父江慎・藤井瑶の両氏に担当いただきました。
本書のために考案された、透けるほどの薄い紙を表紙に起用した製本(命名:はおり製本)で
これまで以上に開きの良い柔軟な造りに。写真、文章、製本と、どれも一貫した柔らかさと強さのある一冊となりました。
ーナナロク社 HPより